量子将棋の確定二歩禁ルール
2026年3月1日より、量子将棋において確定二歩が禁じ手となり、着手できないようになりました。
確定二歩禁とは
> 【確定二歩禁】歩に確定した駒のある筋に歩に確定した駒を打つことはできない。収束した結果二歩になることは可。
例えば、この局面で先手は持ち駒の「歩」を1-2筋、7-9筋に打つことはできません。後手側は確定した歩は9筋にあるため、(歩を持っている場合)この筋には打てませんが、1筋などの「桂歩」のある筋には打つことができます。

では、この局面で「桂歩」を9二に打つことはできるのでしょうか?「桂歩」を二段目に打つと桂馬は行きどころのない駒にあたるため除外され、この駒は「歩」に確定します。

一見これは二歩のように見えますが、確定歩を打ったわけではないため確定二歩にはあたりません。「収束した結果二歩になることは可。」のケースに該当します。本局面ではこの歩が打てるため、先手勝ちが決まります。
(この局面について棋譜ノートにまとめました。上部のメニューから自分のノートに取り込むと、並べて試すことができます。)
確定二歩禁に当たらず、影響しないこと
- 上記局面において先手の9筋などに見られるように、打ったわけではない量子駒が歩に確定してそれが同じ筋にある局面も引き続き有効です。
- さらに言うと、量子状態の計算にも変更はありません。初期局面の同じ筋にある2枚の駒について、二歩を発生させないためにはその2枚のうち1枚は歩である、というような制約は引き続き発生しません。
確定二歩禁を導入する理由
将棋ったーDiscordなどで挙げられた論点の中で一番大きいのは、
本将棋ルールとの乖離
です。量子将棋の面白いところの一つに「収束していくと本将棋になる」という点があります。玉をやっと確定させられたと思ったら将棋としては駒不足、という経験をしたこともあるのではないでしょうか。
この点において最も本将棋との乖離が見られたのが二歩でした。時々、本将棋的には攻めが切れていそうなのに、持ち歩の枚数に物を言わせて歩に歩を重ね打ちする筋などが見られました。これはこれで面白いのですが、その面白さは量子将棋の面白さというよりは先日追加された二歩あり将棋の面白さになってしまっているきらいがあります。
なお、ゲームとしての面白さの観点で言えば、手駒の枚数よりもその種類がより重要になり、相手の駒を打って積極的に確定させていく筋がより有力になる局面が増えそうで、一概にどちらが面白そうかは言えませんが個人的にはより面白くなるのではないかと考えています。
おわりに
昨年よりこの問題について指摘して下さっていた、縺王戦主催者でもあるSen Miuateさん、またDiscord上で議論に加わって下さった方々、ありがとうございました。
botの性能向上、全ルール対応
- 最大選択肢botの探索アルゴリズムを改善し、また少し強くなりました。(minimaxからalphaBetaへ)
- これまで以下のルールにbotが対応していませんでしたが、ランダムbotがすべてのルールに対応しました→四人将棋、四人将棋(ダブルス)、四人将棋(真ダブルス)、四人めだまがえる、スピード将棋 (最大選択肢botについては今後対応予定です。)
その他
- 量子将棋において、量子状態の常時表示モードが長期的に保持されるようになりました。
- チェスにおいて、ポーンが関わる詰み(チェックメイト)の判定で誤って不詰、誤って詰みとされるケース両方があるバグを修正しました。
- チェスにおいて、ルークがいなくてもキャスリングできるような利きが表示されるバグを修正しました。
- 平安将棋において金を取れないバグを修正しました。先月から存在したバグでした。
今後とも将棋ったーをよろしくお願いします https://shogitter.com